経営不安定状態が続くスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。同社が新たな資金獲得に動き出した。
これは12日、サーブの親会社、スウェディッシュオートモビルが明らかにしたもの。同社の発表によると、サーブがスウェディッシュオートモビルの子会社、SPVに対して、コンセプトカーの『フェニックス』の技術ライセンスを、7000万ユーロ(約74億円)で供与することで合意したという。
フェニックスは2011年3月、ジュネーブモーターショーで初公開。次期『9-3』用の車台をベースにした2+2のスポーツクーペの提案で、ハイブリッドをはじめ、多くの先進技術を搭載していた。
SPVは、フェニックスの技術をサーブの中国パートナー、青年汽車へ供与する計画。サーブは今回の合意により、短期的な運転資金を獲得することになる。