経営不安定状態が続くスウェーデンの自動車メーカー、サーブオートモビル(以下、サーブ)。同社の2011年上半期(1-6月)の決算は、厳しい結果となった。
これは8月31日、サーブの親会社、スウェディッシュオートモビルが公表したもの。同社の発表によると、サーブの2011年上半期決算は、2億2400万ユーロ(約245億円)の赤字。赤字幅は、前年同期の4倍に拡大した。
また、2011年上半期の売上高は、前年同期比48.6%増の3億5900万ユーロ(約395億円)。世界新車販売台数は1万5194台と、前年同期に対して44%伸びたが、トロールハッタン工場の操業停止の影響で、さらなる上乗せができなかった。
サーブとスウェディッシュオートモビルのビクター・ミュラーCEOは、「できるだけ早期に生産を再開し、この状況を打開したい」とコメントしている。