トヨタ紡織は26日、7月よりトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランスで生産されている『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)のシートを初受注し、フランスのシート組立拠点である「トヨタ紡織ソマン」で生産を開始したと発表した。
トヨタ紡織ソマンは、新型ヤリスのシートの受注にともないフランスのシートメーカー、フォレシア社のシエト工場を取得して2008年に設立。欧州連合地域初の同社シート生産拠点となっている。
2010年1月より、フォレシア社から委託を受け、ヤリスのシートを生産する一方で、次期ヤリスのシートについても計画的に生産準備を行っていた。
また、シートに加え、天井、エアクリーナーやキャビンエアフィルターの生産も行う。このキャビンエアフィルターは、濾材生産からアッセンブリーまでを一貫生産。トヨタ紡織にとって日本以外での一貫生産は今回が初めてとなる。
同社は、今後も地域に適した生産基盤を着実に構築し、欧州地域でのビジネス拡大を目指すとしている。