日本円で約20万円という世界最安車、タタ『ナノ』。インドのタタモーターズが、同車のインドネシア現地生産を検討していることが分かった。
これは11日、タイの『バンコクポスト』が報じたもの。同メディアがタタ関係者から得た情報として、同社がナノのインドネシア生産を計画していると伝えている。
ところで、このニュースをなぜインドネシアではなく、タイのメディアが報じたのか。それは、タイ政府がタタに対して、現地での格安車の生産を働きかけてきた経緯がある。
しかし、タタは最近になって、2010年から政情不安定状態が続くタイよりも、税制面などで魅力的な条件を提示したインドネシアでの生産に傾きつつあると見られている。タイの有力紙の今回の報道には、それを牽制する意味も込められているようだ。