ボーイング社は10日、愛知県常滑市の中部国際空港(セントレア)にて、全日空が今秋から導入を予定している最新鋭機ボーイング『787』と、アメリカ・シアトルまで同機の胴体や主翼を搬送しているボーイング『747ドリームリフター』を並べて展示した。
ボーイング787は、導入前に空港設備とのマッチングを調査する「検証プログラム」の一環として、約10日間のスケジュールでボーイング社のスタッフとともに日本を訪れている。同機を構成する部品の約35%は愛知県内にある工場で生産していることもあり、検証プログラムには含まれていなかったセントレアでのお披露目が急きょ決定したという。
また、同機の部品(胴体や主翼)などをアメリカ・シアトルの工場まで搬送している大型貨物機「ドリームリフター」も同じタイミングでセントレア入りしていたことから、10日は両機体を並べた状態で一般客も見やすい位置に留置。約10時間に渡って夢の共演となった。
「こうした光景は二度と見られない」ということもあり、セントレアには早朝から来場者が続々と訪れた。ボーイング787の着陸は午前7時すぎだったにもかかわらず、約2000人が展望デッキからその様子を見守った。