キャタピラージャパンは、船内荷役やノロ処理現場などで活躍する履帯式ローダをモデルチェンジし7月1日から発売する。
今回新発売するバケット容量=3.2立方m『Cat973D』履帯式ローダは、『Cat973C』の後継機で、従来機の特長を継承しながら生産性や居住性、サービス性などの向上を図った。
エンジン出力は、従来機比約10%アップの196kWで、より力強い作業が可能となる。レバーストロークと負荷に応じて吐出流量を自動的に調整し、常に最適な圧力・流量を供給するロードセンシング油圧システムを新たに採用した。
キャブ内のスイッチで、積込・ダンプ高さを正確に設定可能なオートマチックキックアウト機能を新たに標準装備したほか、キックアウト停止位置では停止ショックを低減する油圧クッション機能も備えており、オペレータが受ける衝撃を緩和するとともに荷こぼれも防止する。
また、優れたクッション効果を発揮するエアサスペンションシートを標準装備し、オペレータの体格に合わせた作業ポジションの設定が可能となる。大型着色フロントガラスを採用し、目に優しく広々とした作業視界を確保した。後方視界も改良したことで、リッパ(オプション設定)装着時の後方作業視界も向上した。
さらに、30度(最大90度)チルト可能なチルト式キャブを新たに採用する。簡単かつ安全に油圧システムやパワートレインへのアクセスが可能。日常の点検箇所を地上からのアクセスが可能な車両左側に集中配置した。
このほか、多様な用途に対応するため、各種コンポーネントガード、密封式アンダーキャリッジ、各種ヒートシールドなどを装備したスチールミル仕様、各種高強度ガード、各種異物バリア、プレクリーナなどを装備した産廃仕様をオプション設定する。
価格は4024万円。