経営不安定状態が続くスウェーデンの名門自動車メーカー、サーブ。同社を巡る動きが慌ただしい。今度は投資ファンドから、融資を受けることが決定した。
これは29日、サーブの親会社のスウェディッシュオートモービル(旧スパイカーカーズ)が発表したもの。それによると、ジェミニ投資ファンドリミテッドとの間で、2500万ユーロ(約29億円)の転換ブリッジローン契約を締結したという。
スウェディッシュオートモービルとサーブは、この融資をサプライヤーへの部品代金支払いに充て、現在操業を停止しているトロールハッタン工場の早期再開を目指す構えだ。
スウェディッシュオートモービルのCEOとサーブの会長を務めるビクター・ミュラー氏は、「この数週間で大きな前進を見た。サプライヤーと合意し、生産が再開できることを期待している」とコメントしている。