日産自動車と三菱自動車は6月20日、軽自動車を共同開発会社の概要を発表した。
合弁会社の社名は、「ニッサン・ミツビシ・ケイ(軽)・ビークル」の頭文字をとって『NMKV』とし、新会社は東京都港区高輪3-23-17に本社を置く。社長兼CEO(最高経営責任者)には日産の遠藤淳一常務執行役員が就任した。
同社は6月1日付で設立され、同日から、日産、三菱から出向した約35人の人員体制で事業を開始した。
新会社は、日産と三菱の日本市場向けの軽自動車の商品企画とエンジニアリングで、日産、三菱それぞれが持つ商品企画の強みを生かし、提案力に優れた商品を企画する。合弁ながら日産が軽自動車の商品企画を行うのは初めて。
また、車両の設計・開発、部品調達などの領域でも、両社の強みを融合、競争力のある商品を市場に投入していく予定だ。
国内の軽自動車市場は、ダウンサイジングやエコカー需要の高まりの中で、市場規模が拡大しており、将来的に新車販売台数の3分1以上を安定的に軽自動車市場が占めると見られる。トヨタ自動車が今年秋から、軽自動車に参入するのも同様の理由だ。
新会社の軽自動車開発を通じて、日産は商品企画やデザイン面で、より日産DNAを反映した商品開発が可能となり、三菱も、日産の購買力を活用することで規模のメリットを追求した競争力の高い商品をラインナップに加えることが可能となるとしている。
NMKVは、日産と三菱が2010年12月に合意した事業協力関係の拡大プロジェクトの一環で、資本金は1000万円。日産、三菱が折半出資した。