JSR、タイで低燃費タイヤなど向け合成ゴムの生産拠点を新設

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JSRは、タイのバンコック・シンセティックス(BST)と、タイに自動車用タイヤの原材料となるS-SBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)を製造する合弁会社を設立することで最終合意した。

合弁会社は「JSR BST エラストマー」でJSRが51%、BSTが49%出資して今月中に立ち上げる予定。工場は2013年6月から生産能力年産5万tで稼働開始し、第2期プラントが完成する2015年には生産能力を年間10万tに引き上げる。

S-SBRは、主にタイヤや工業用品用途に使用される高機能合成ゴム。特にエコタイヤと呼ばれる低燃費タイヤ向けの需要が世界的に急拡大しており、アジア地域でも域内需要に加え、欧米向けを中心とする輸出用低燃費タイヤの生産拡大に伴って需要が急激に伸びている。

JSRは国内や欧州工場でフル稼動しているほか、主力工場である四日市工場で生産能力を増強しているものの、需要に追い付いていないことから、新たにタイに生産拠点を確保し、供給体制を強化する。

同社では今後も引き続き、世界的な需要の拡大に対応して、タイムリーにグローバルで供給体制を構築、S-SBR事業の拡大を図る。

《レスポンス編集部》

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