ホンダの伊東孝紳社長は16日の『フィットシャトル』の発表会見で、「国内は今月末からほぼ正常な生産活動に戻る見込みとなった。生産の挽回に向け、これからやるぞという気持ちでいっぱい」と語った。
ホンダは14日に今期(2012年3月期)の4輪車生産が前期を6%下回る335万台との見通しを発表した。ただ、この生産レベルについて伊東社長は「まだ(部品調達の回復などに)不透明な部分もあり、場合によっては若干下回ることもあり得る」と慎重な見方を示した。
国内に次いで海外生産についても7月から8月にかけ、おおむね正常化できる見通しとなっている。ただ、世界レベルですべてのモデルや仕様に対応できるのは年末と見込まれており、伊東社長の慎重な見解の背景となっている。
一方で、車両の供給不足で停滞した販売活動については「今後、世界各地域でお客様が望まれる車と生産可能な車をマッチングさせ、迅速に生産・販売に反映させたい」と述べた。