三洋電機は6月13日、徳島県の「環境配慮型(創エネ・蓄エネ・省エネ)モデル」向けに太陽電池と蓄電用リチウムイオン電池システムを納入したと発表した。
徳島県の環境配慮型(創エネ・蓄エネ・省エネ)モデル事業は、太陽電池で発電したクリーンエネルギーを有効活用するため、リチウムイオン電池やLEDなど、県内企業が持つ世界トップレベルの環境技術を取り入れるもの。
具体的には、太陽電池を県庁内の駐輪場の屋根に設置して、ここで発電したエネルギーを系統連携で本庁舎のLED照明に使用。一部は蓄電用リチウムイオン電池システムに蓄えられ、庁舎敷地内のLED街路灯の一部と駐輪場内のLED照明に活用する。
また、蓄電用リチウムイオン電池システムにはACコンセントを搭載しており、発災時には非常用電源として携帯電話などの外部機器への電源供給も可能。
三洋電機では、独立型ソーラー駐輪場システムの普及モデル事業として、今年3月に徳島県が県内3カ所に設置した「ソーラー駐輪場」にも、三洋電機のHIT太陽電池と蓄電用リチウムイオン電池システム、電動ハイブリッド自転車を納入している。
三洋電機は、徳島県内にリチウムイオン電池の主要拠点である徳島工場を持っていることから、徳島県と徳島大学など産学官連携による「徳島県次世代エネルギー活用促進研究会」で、リチウムイオン電池を活用した地域産業活性化に向けた取り組みを共同で進めている。
これらの取り組みもこの一環で、今後も太陽電池と二次電池を融合したシステムの開発、商品化、普及を進めていく。