【新聞ウォッチ】侮れないヒュンダイ自動車、ビッグ4へアクセル全開

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ヒュンダイ・エラントラ
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  • 公道でのショーランは日本初。レッドブルのF1マシンが横浜の街を駆け抜けた。
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年6月6日付

●民自幹事長「大連立を」菅首相退陣後期限付きで(読売・1面)

●高速鉄道中国ブレーキ(朝日・7面)

●「国会機能せず」85%、新政権「大連立を」36%、本社世論調査(毎日・1面)

●東京都心で大地震起きたら、環7内側全面通行止め、信号停止大パニックに、安全確保予算案提出へ(産経・26面)

●支援の元町、F1駆ける(東京・1面)

●温暖化対策法案「温室ガス25%」削除、震災理由、民主、自民に提示(東京・2面)

●設備投資2ケタ増、新興国・震災復旧けん引、内需関連は低迷、電力不足に不安(日経・1面)

●日立営業利益10%減、今期4000億円、自動車関連が苦戦(日経・1面)

●現代自動車、世界4位狙う、11年販売650万台超えへ、品質で日本勢に迫る(日経・6面)

●三菱自動車、中国300店舗に拡大、3年後めど、新車も投入、巻き返し(日経・9面)

●マツダ、介護・養育休暇を拡充、休日シフト受け、今夏、10日間追加(日経・13面)

●私の課長時代、富士重工業・森郁夫社長、販売は生き物、担当し痛感(日経・13面)

ひとくちコメント

東日本大震災で日本車メーカー各社が「車不足」に陥っているのを横目に、世界の自動車市場で韓国ヒュンダイ(現代)自動車グループの躍進ぶりが際立っているという。きょうの日経によると、ヒュンダイ自動車と傘下のキア(起亜)自動車の2011年の世界販売が年初計画の633万台を大幅に超え、650万台に達する見通しとなったと報じている。

このまま主要市場でシェアを伸ばすと、世界4位のルノー・日産自動車(昨年670万台)との差は一気に縮まるばかりか、さらに、上位のトヨタ自動車、米ゼネラルモーターズ、独フォルクスワーゲンも射程範囲まで追い上げる勢いという。

競争力が高まっている最大の理由は「09年秋から一斉に進めたフルモデルチェンジ」(日経)。中でもヒュンダイの『エラントラ』は、“シビック・キラー”と呼ばれるなど、日本車に立ちふさがるほど品質向上がめざましいと分析している。

かつては「安かろう悪かろう」と評されたヒュンダイが品質を向上するきっかけになったのがキアの買収とみている。欧米をはじめ、日本からも大量の人材が流出しているとの指摘もある。

日本車メーカーは、震災前の生産量に戻すための復旧に全力を挙げているが、勢いを増すヒュンダイと北米、中国などの主戦場で競うためにも夏場の節電対策どころか、1台でも多く生産を増やしたいのが本音だろう。

《福田俊之》

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