オーストリアマイクロシステムズは、18日からパシフィコ横浜で開催される「人とクルマのテクノロジー展11」に三次元ホール・セルを採用した車載用センサを出展する。
同展示会に初出展する同社は都内で会見を開いた。自動車向けでは主に安全装置のセンサを手がけている。アクセルペダルやトランスミッションの位置センサ、エアコンの圧力センサなどをラインアップするとともに、近年はEV、HVの電力制御装置、車載ネットワーク向けICの製品拡充にも取り組んでいる。
今回の出展でメインとなるのは、クラッチ・ブレーキペダルやパワーステアリング、ジョイスティックなどの位置検出を行うことができるセンサ。1チップで計測対象の動作を三次元検出することが可能となっている。センサの動作温度範囲はセ氏マイナス40度からプラス150度まで。自己診断機能も内蔵する。
同社の自動車用半導体の世界売り上げに占める、日本市場での売り上げは約4分の1。バーンド・ゲスナー上級副社長は「世界の自動車市場のなかで日本は最も重要な市場の一つ」とし、日本市場での一層の拡販を図る。