ソフト99コーポレーションは、2011年度からの新しい3か年中期経営計画「Spiral UP “FINAL”」を策定した。
経営ビジョンとして「未来の『あたりまえ』を発見する」を掲げ、付加価値の創出を意識した新しいことへのチャレンジに取り組む。
基本方針では、成熟化した国内市場で付加価値の高い製品・サービスを提供するとともに、拡大する新興国市場に積極的に参入し、事業の拡大をはかる。また、未来の「あたりまえ」を発見するため、技術・ノウハウ蓄積と用途開発を推進する。
カー用品事業では、一般消費者向けのカー用品は、販売を拡大してきた「ガラコワイパー」とガラス用撥水剤との組み合わせの提案を進め、商品認知を高めるとともに、現在取り扱いの無い店舗への提案活動を強化する。シェア拡大余地のある洗車関連やタイヤ手入れ製品の高付加価値な新製品を積極的に投入するとともに、一時縮小していた芳香・消臭剤分野に再参入し、事業の拡大を目指す。
業務用のカー用品は、固有技術である機能性薄膜技術を用いたコーティング剤を中心に事業を拡大してきたが、今後はコーティング剤の性能向上をすすめて顧客満足度を高めるとともに、コーティング剤以外の美装用ケミカルの市場導入や自動車整備業界に対する美装サービスの提案を積極的に展開する。自動車向けコーティング剤の技術を活用した自動車用途以外の製品開発も進める構え。
オートサービス事業では、未開拓の首都圏市場で2012年に完成する新工場を基点に新規顧客の開拓を進めていく。教習所事業は、経営資源の最適化を目指して効率的な運営を行うため、大型免許や企業の安全運転講習などのメニューを充実、繁閑を最小限にする運営を目指す。
中計の数値目標は、2014年3月期に売上高230億円、営業利益23億円、当期純利益15億円を目指す。