サーブ、中国メーカーの出資受け入れへ

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資金繰りの悪化により、2週間以上に渡って操業停止に追い込まれているスウェーデンの名門、サーブ。同社に救いの手を差しのべたのは、中国の自動車メーカーだった。

これは、サーブと同社のオーナーであるスパイカーカーズが3日に発表したもの。両社の発表によると、サーブは中国の華泰汽車(Hawtaiモーターグループ)と戦略的提携を結ぶという。

提携の内容は、華泰汽車がスパイカーカーズの株式を最大29.9%取得。これに合わせて華泰汽車は、1億5000万ユーロ(約180億円)を出資する。自動車の生産や技術開発に関して、中国に合弁会社を設立する契約も取り交わされた。近い将来、この合弁会社でサーブの現地生産を開始する。

サーブ会長兼スパイカーカーズCEOのビクター・ミュラー氏は、「サーブブランドの個性や伝統は、中国市場でも受け入れられるだろう」とコメントしている。

華泰汽車は2000年に設立。本社と研究開発部門は北京にあり、中国内の2工場で年間35万台を生産する中堅メーカーだ。また、クリーンディーゼル30万基、オートマチックトランスミッション45万基の生産能力も持つ。同社は2015年までに、年産台数を100万台へ引き上げる計画だ。

《森脇稔》

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