ホンダが28日発表した2011年3月期連結決算は、期末に東日本大震災による生産停止などの影響を受けたものの、通期では2輪車および4輪車とも販売が増加し、純利益は10年3月期比99%増の5340億円と倍増した。
4輪の世界売上台数は3.5%増の351万2000台、2輪はアジアを中心に19%増加した。売上高は4.2%増の8兆9368億円、営業利益は56.6%増の5697億円だった。
震災による営業利益段階の影響は457億円に上り、第4四半期の4輪事業は391億円の赤字になった。
今期(12年3月期)の業績予想については、現時点で合理的な算定が困難として、開示を見送った。会見した池史彦専務は「事業計画もない状態だが、5月中・下旬までには計画を組み、公表したい」と述べた。