住友電工ハードメタル、中国で超硬ドリルなどの製造会社を設立

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住友電工硬質合金(常州)有限公司
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  • 設立場所となる武進高新技術産業開発区と契約の調印(4月5日)

住友電気工業は、住友電工ハードメタルが中国・江蘇省常州市に超硬ドリルとダイヤ焼結体チップを製造会社を設立すると発表した。

設立する新会社は「住友電工硬質合金(常州)」で、武進高新技術産業開発区で超硬ドリル、ダイヤ焼結体チップを製造する。資本金は1170万ドル(約10億円)。

中国、インド、ブラジル、ロシアなどの新興国では、自動車部品などの加工に用いられる切削工具の需要が拡大している。特に中国では、自動車産業の急拡大を背景に切削工具の需要が急増しており、鉄鋼・鉄道・建築などの分野でも需要が伸びている。

急増する切削工具需要に対応するため、上海を本拠地とする住友電工硬質合金貿易(上海)が北京・広州・大連、重慶などの主要都市に営業所を開設、営業力を強化してきた。さらに、中国国内の生産・供給体制の強化策についても検討した結果、切削工具の量産拠点として中国・江蘇省常州市に新会社を設立することを決定した。

新会社は、鋼、鋳物の穴あけに使われる超硬ドリルや、需要が増加している自動車用アルミ部品を切削するためのダイヤ焼結体チップの量産拠点として10月から生産を開始する。

新会社で製造するコスト競争力の高い超硬ドリル、ダイヤモンド焼結体工具は、中国国内に加えて、欧州、他のアジア諸国にもグローバルに製品を供給していく予定。

《レスポンス編集部》

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