ホンダの倉石誠司取締役(中国本部長)は19日、関東大震災の影響による中国での自動車生産について「基本的には5月末まで稼動停止することはない」との見通しを明らかにした。
上海モーターショー会場で伊東孝紳社長とともに記者団と懇談して語った。倉石氏は中国生産用の部品について「これまでは流動在庫もあって大きな影響は回避できている」と述べた。
ただ、今後は日本から供給されている部品が減少すれば、その分、影響を受けることになると説明した。現状では「7月くらいまでは(中国の)お客様に迷惑をかけることない」との予測も示した。
一方、伊東社長は今後の海外工場向けの部品調達について「これまで基幹部品は日本でということはあったが、今後は現地調達するという流れがより強くなる」と指摘した。