ダイムラーグループが提供する東日本大震災の災害支援車両50台の引渡し式が21日、三菱ふそう喜連川研究所(栃木県さくら市)で行われる。ダイムラーAGと三菱ふそうのトラックや多目的作業車50台、総額4億8000万円が支援活動を行う日本財団に提供される。
この日のために用意されるのは、三菱ふそう小型トラック『キャンター』30台と、ドイツ・シュツッツガルト空港から2機のアントノフ「124」型輸送機で成田空港に空輸されたメルセデスベンツの20台。オフロードトラック、メルセデスベンツ『ゼトロス』8台、多目的作業車、メルセデスベンツ『ウニモグ』4台とメルセデスベンツ『Gクラス』8台が、15日と16日に相次いで到着した。
ゼトロスは日本未発売。ウニモグが9.5tに対して18tとかなり大型。オフロード走行が可能のトラック。
支援車両のゼトロスには、ウインチやショベルカー、クレーンなどが取り付けられた車両や27t車の6輪大型車も用意された。
ダイムラーは04年のスマトラ沖地震、08年の中国四川大震災等でもメルセデスベンツ・ウニモグを災害支援や復興車両として提供した実績がある。
「我々ができるのは、こういうときにこそ役立つ車両の支援。一刻も早くお届けしたいと空輸を考えた」(メルセデス・ベンツ日本広報担当者)
喜連川研究所では現在、使用者に説明をする日本法人関係者への訓練が進んでいる。その後、車両を被災地へ陸送。登録や現地での使用者への訓練を行った後、災害復旧に利用される。