米国のIBMは、カリフォルニア州交通局などと共同で、通勤者の交通渋滞回避を支援し、交通関連機関が交通流を把握、予測、管理できる「高度道路交通ソリューション」の開発を行うと発表した。
カリフォルニア大学バークレー校の研究機関であるカリフォルニア・センター・フォー・イノベーティブ・トランスポテーション(CCIT)も共同開発に加わる。
IBMのリサーチ部門は、交通渋滞を回避する推奨ルートにアクセスすることが可能な新たな予測モデリング・ツールを開発した。
IBM、同交通局、CCITのモバイル・ミレニアム・チームは、交通パターンの予測情報を車に乗る前に提供する技術の構築を目的に、共同開発に取り組む。
交通関連機関や都市計画担当者が交通予測分析ツールを活用すれば、交通システムの設計、管理、最適化にも役立つとしている。
共同開発する「スマーター・トラベラー・リサーチ」と呼ばれるシステムでは、まずサンフランシスコ・ベイエリア全域の道路、料金所、橋、交差点に設置されているセンサーから交通データを集め、分析する。
システム利用者のGPS機能付き携帯電話の位置情報を交通データと結び付け、外出する日や好んで使うルートを把握する。これにより自動車ユーザーが出発する前に、日常的に利用するルートの交通情報を電子メールまたは携帯メールで自動的に送信する。