2011年、携帯端末3台に1台がスマートフォン…富士キメラ調査

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富士キメラ総研は、急拡大するスマートフォンが注目を集める携帯電話端末/スマートフォン市場とそれらのキーデバイス市場を調査分析した報告書「2011次世代携帯電話端末とキーデバイス市場の将来展望」にまとめた。

調査は昨年12月から2月にかけて実施した。報告書では、3.9G/4Gなどの次世代通信規格が世界各地でどう進んでいくか、携帯電話端末/スマートフォンとキーデバイスの最新動向、国内外の大手携帯電話端末/スマートフォンメーカーの事業戦略を検証している。

調査結果によると、2010年の携帯電話端末市場は、前年のマイナス成長の反動とスマートフォン市場の急拡大を受け、前年比9.7%増の12億4000万台と成長した。今後も拡大を続けるスマートフォンに牽引され、市場の拡大が続く見通し。

2010年は、『iPhone』や『Galaxy S』のヒットでスマートフォン比率が20%を超えた。2011年は更に拡大を続け、約3台に1台の携帯電話端末がスマートフォンになると予想。

スマートフォン市場の急拡大の背景には、ハイエンドスマートフォンに加えて、価格レンジが100~300ドル程度の廉価版スマートフォンの市場投入が大きな要因となる。特に中国を含めたアジア諸国や南米など、スマートフォンの契約が増加しているのは、端末メーカーと各キャリアがタッグを組み、フィーチャーフォン(多機能携帯電話)に比べ廉価でスマートフォンを販売しているためと見られる。

キーデバイス市場は、RF系6品目、情報処理系5品目、無線系3品目、カメラ系1品目、表示/出力系6品目、バッテリ系2品目、センサ/入力系5品目、基材系4品目の計32品目のキーデバイスを対象に調べた。

これらキーデバイス市場は2010年が前年比13.7%増の7兆4513億円となった。

2010年は、スマートフォン需要の拡大に支えられ、全ての分野で堅調に推移した。特に大きく拡大したのはセンサ/入力系で、電子コンパスや角速度センサなどがスマートフォンに採用されたことから前年の1.8倍に拡大した。

《レスポンス編集部》

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