【東日本大震災】被災地の証言…田代島 クルマごと流されてしまった人も

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東日本大震災 田代島 クルマごと流されてしまった人も
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「下の方(海沿い)に家がある人が“一緒に逃げよう”と言ってくれたのだけれど、その人たちはクルマごと津波に流されちゃいました」と語るのは、田代島で唯一となった商店を経営する阿部さん。

「地震の揺れはものすごかったし、地震の後は海が見たことのないぐらいに引いて底が見えていました。津波が来ると思ったけど、すぐに来たわけではなくて…」

「クルマに乗って逃げた人は船の様子が心配になって港まで行ってしまったみたいで…。お父さんと息子さんは網地島まで泳ぎ着いたけど、お母さんは波に呑まれたまま行方がわからなくなってしまったみたいです(※)」

店の建物に被害は無かったが、「中はもう棚が倒れてぐちゃぐちゃになっていて、どこから手を付けていいものかわからなくて放りっぱなし。営業再開の見通しも立ちません」と言い、阿部さんは海の方向を眺め見ながら途方に暮れていた。

※島内住人1名が行方不明の情報は3月31日現在。
 インターネット上では「島民が全員無事」との情報もある。

《石田真一》

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