【東日本大震災】日産のサービスセンター、納車前の新車が流されていく

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東日本大震災 日産宮城サービスセンターも壊滅的被害
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仙台港から内陸側へ約1km入った場所(多賀城市町前1丁目付近)には、納入前の新車整備を行う日産宮城サービスセンターがある。大型倉庫などの高い建物に囲まれ、近くの道路を走っているかぎりは海を感じさせないが、ここも津波で壊滅的な被害を受けた。

「地震後に大津波警報が発令されたことを知り、弊社の従業員は近くにあるショッピングセンター(イオン多賀城店)の屋上に退避しました。一部の従業員は建物2階に留まりましたが、津波は1階部分が完全に浸かるぐらいの高さで来たようです。おかげさまで人的な被害はありませんでした」と語るのは、日産宮城サービスセンターの高橋さん。高橋さん自身は当日が非番で、別の場所にいたという。

この会社ではディーラーへ収める前の新車をチェックしたり、オプション品を装着するなどの作業を行っているが、会社の建屋奥に位置する新車保管場所に留置していたクルマはほとんど流されてしまった。

「トヨタさんのモータープールに置かれていたクルマがスズキさんの施設に。スズキさんの施設や、近くの倉庫に止まっていた大型トラックがうちの施設になだれこんできて、トラックは建物も破壊していきました。うちのクルマは広範囲に流れ、一部はJR仙石線の線路上でも発見されています」(高橋さん)

現場付近の仙石線は高架区間となっている。水はその高さまで達したということなのだろう。

新車保管場所には「震災前まで新車だったクルマ」が積み上げられているが、あまりの高さに言葉を失った。

《石田真一》

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