米国IIHS(道路安全保険協会)は24日、2012年モデルのボルボ『S60』を、「トップセーフティピック」に認定した。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで実施。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価する。
さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと横転を想定したルーフ強度テストも行う。総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック」に認定し、衝突安全面でのお墨付きを与えている。
ボルボS60のテスト結果を見ると、前面衝突では頭、首、胸、右足、左足と、すべての部位へのダメージが最小限で、各部位がGOOD(優)評価と認められた。
同様に側面衝突も、運転席と後席ともに、すべての部位がGOOD(優)評価。ボディの安全構造に関しても、前面衝突、側面衝突の両方がGOOD(優)評価を獲得した。
また、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストもGOOD(優)。その結果、S60は総合評価が最高のGOOD(優)となり、トップセーフティピックに輝いた。
先代S60は、前面衝突と追突時のむち打ち確認テストでGOOD(優)評価だったが、側面衝突ではACCEPTABLE(良)評価にとどまった。新型は、全ての項目でパーフェクトな安全性を実証したことになる。
S60は、歩行者や前方走行車両との衝突を回避・または軽減することができる自動ブレーキシステム「ヒューマン・セーフティ」を採用している。今回のテストにより、万が一衝突した場合も安全性が高いことが証明された。