東北新幹線で4本の列車が駅間に停車状態だ。約2700人の乗客が閉じ込められたまま、車両で一夜を過ごしていることがわかった。
眠れぬ一夜を過ごしたのは、4本で合わせて2743人に乗客たちだ。二戸駅から八戸駅間のトンネル内に停車している列車に500人、福島駅から郡山駅間のトンネル内に1083人、盛岡駅から新花巻駅間に780人、七戸十和田駅から八戸駅間で380人が車内にいる。
停電のために列車を動かすことができない。JR東日本は、乗客の健康などを考えて毛布や食料を差し入れた。ただ、これで寒さや空腹をしのぐことはできるが、今度は停電で列車内のトレイが止まっていることが問題になっている。
同社は孤立した乗客をバスで運ぶように対策中だが、まだ乗客を救出するまでには至っていない。
この4本を含め、乗客が乗っていない列車も合わせると、東北新幹線で16本、上越新幹線で2本が、駅間に停車中だ。