ヒュンダイは、10日に開幕したデトロイトモーターショーにおいて、コンセプトカーの『カーブ』(CURB)を初公開した。
カーブは、急成長中の小型クロスオーバー市場への参入を示唆したコンセプトカー。ヒュンダイはカーブを、「UAV」(アーバン・アクティビティ・ビークル)と呼ぶ。
ボディサイズは、全長4170×全幅1800×全高1600mm、ホイールベース2640mm。日産『ジューク』(全長4135×全幅1765×全高1565mm、ホイールベース25300mm)と、ほぼ重なる大きさだ。ヒュンダイが欧米でヒット中のジュークを意識しているのは、容易に推測できる。
日産ジュークのデザインには賛否両論、いい意味でのインパクトを与えたが、このカーブのデザインも負けてはいない。ヒュンダイのカリフォルニアデザインセンターは、バイクのヘルメットをデザインモチーフに採用。グリルやヘッドランプ、小さなグリーンハウスなどが、異彩を放つ。足元では、22インチの巨大なアルミホイールと、トレッド面にオレンジをあしらったミシュラン製タイヤが目を引く。
エンジンは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボの「GDI」。最大出力175ps、最大トルク23.4kgmを発生する。トランスミッションは、DSG。アイドリングストップ機能などにより、米国EPA(環境保護局)高速燃費は17km/リットル以上を達成する。
ヒュンダイのデザイナー、Arash Badeanlou氏は、「自動車としては、いまだかつてないデザイン。スペインの建築家、サンティアゴ・カラトラバ氏の作品に影響を受けた」と語っている。