トヨタ自動車の豊田章男社長は5日、「2020年のビジョンといえるものを春ごろに発表したい」との考えを示した。豊田社長が09年の就任後、長期にわたる経営指針を取りまとめるのは初めてとなる。
豊田社長は同日、都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で一部報道陣に対し語った。豊田社長は「今まで私が申し上げてきたたことは、どちらかというと木の根っこになる、ルーツのところになる」とした上で、「今トヨタに求められているもの、そしてトヨタが世の中に打って出るべきものは、やっぱり木の幹かならなるフルーツの部分だと思っており、そういう意味でビジョンを出そうという準備をしている」ことを明らかにした。
ただ豊田社長は「今度のビジョンはこうなりたいということをお示しする」と述べるにとどめ、長期ビジョンの具体的な施策や目標値までは言及しなかった。