住友金属鉱山は、ソロモン諸島国のイサベル・ニッケル鉱区の国際入札に応札した結果、同社の子会社が全鉱区で落札した。
入札は、7月23日にソロモン諸島国政府がサンタイサベル島サンジョージ鉱区、タカタ鉱区、ジェジェボ鉱区の3鉱区の探鉱権を対象に公示した。同社は現地探鉱子会社のSMMソロモンを通じて応札した。
落札した3鉱区は1950~1960年代にかけて当時のインコ社がニッケル探鉱を行った地域で、当時では技術的に対応が難しかった低品位鉱を含めて大量のニッケル資源の存在が見込まれている。
同社は2005年にチョイスル島で探鉱権を取得し探鉱を開始、2007年にはサンタイサベル島で探鉱に着手し、ニッケル探鉱を推進してきた。
今回の3鉱区の落札で、隣接する既存鉱区と併せて一体的な開発が可能となり、ソロモンでのニッケル資源開発の効率化が図れる。
今後、鉱区の土地所有者との立入契約を締結し、企業化調査の実施に向けて探鉱を行う予定だ。