ユーロNCAPコンソーシアムは24日、新型フォルクスワーゲン『シャラン』の衝突安全テストの結果を明らかにした。アウディ『A1』やMINI『カントリーマン』(日本名:『クロスオーバー』)とともに、最高評価の5つ星を獲得している。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テストである。
またユーロNCAPは、2009年2月から新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。これは、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分するというものだ。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。
新型シャランのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は34点と、アウディA1の32点、MINIクロスオーバーの30点を上回った。子ども乗員保護性能は39点。MINIクロスオーバー41点に続き、アウディA1の39点と肩を並べる。
歩行者保護性能は16点で、MINIクロスオーバーの23点、アウディA1の18点に続く結果。安全補助装置の有無はMINIクロスオーバーと同じ5点で、A1の6点に続いた。この結果、新型シャランの合計ポイントは94点となり、総合評価でMINIクロスオーバー(99点)、アウディA1(95点)と並んで、5つ星に輝いた。
新型シャランは22日、日本での予約受付をスタート。価格は379万円からと公表されている。