インターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)は、車載用「DirectFET2」パワーMOSFETとして3品種を発売した。
今回発売するのは『AUIRF7738L2』、『AUIRF7737L2』、『AUIRF7736M2』。
DirectFETパワーMOSFETは、MOSFETチップを直接、小型金属パッケージDirectFETに張り付けているため、裏表の両面から放熱でき、電力密度を高くできることが特徴。ボンディング・ワイヤーを使用しないため、寄生のインダクタンス成分や抵抗成分が小さく、大電流が必要な負荷の駆動に適している。
電動パワー・ステアリング(EPS)、電源、ハイブリッド車のバッテリのスイッチ、マイクロ・ハイブリッド車の統合スタータ・オルタネータなどの用途向け。
今回発売する製品は、標準的なプラスチック・パッケージのパワーMOSFETと比べて高効率で、システム全体の小型化、低コスト化が図れる。7738L2と7737L2は、標準プラスチック・パッケージと比べて実装面積を60%小さくでき、オン抵抗も低く抑えた。7736M2は、面積5×6(ミリ)PQFNや8ピンSOPと同じ実装面積で、オン抵抗も標準値より小さいため、より低価格指向の低電力用途に適している。
3品種とも車載部品の品質規格AEC-Q101、鉛フリーで欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠する。
10万個購入時の単価は7736M2が0.94ドルから、7737L2が1.37ドルから、7738L2が1.65ドルから。。