三菱重工業は25日、韓国の斗山エンジンに、ディーゼルエンジン用過給機(ターボ)「MET過給機」の製造・販売ライセンスを供与することで合意したと発表した。
三菱重工は、斗山エンジンに技術供与することで、世界最大のディーゼル機関生産国である韓国でMET過給機を現地生産し、浸透を図る。斗山エンジンでのMET過給機初号機は2011年完成の予定。
今回のライセンス契約のテリトリーは韓国内で、斗山エンジンは、同国内の他社向けにMET過給機の製造・販売を行うほか、同社製造エンジンの標準仕様の一つとして自社内にも供給する。
三菱重工では2002年から世界最大のディーゼル機関メーカーの現代重工業にMET過給機の製造をライセンス供与しており、韓国ではこれに続くもの。
MET過給機の年間生産量は現在約1700台で、ディーゼル機関用過給機世界第2位のシェアを持つ。三菱重工では、今回の協業で世界シェアトップを狙う