高級車向けのタイヤ・ホイール専門店、三重県初出店で商圏拡大

自動車 ビジネス 国内マーケット
タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店
  • タイヤ&ホイール館フジ スペシャルブランド 四日市店

タイヤ・ホイール専門店を全国展開するフジ・コーポレーションは、この10月に高級ブランド志向の「フジ・スペシャルブランド 四日市店」を出店した。

東海エリアではグリーンロード店(愛知県長久手町)に次いで2店舗目で、三重県には初出店となる。今回の出店により、東海圏西部および近畿圏東部へのさらなる商圏拡大を図る狙いだ。同社販売部マネージャーの齊藤健英氏に、同店の特徴や販売傾向を聞いた。

◆商圏は東海圏西部から近畿圏東部

東海1号店となるグリーンロード店のオープンから約2年、高品質なホイールとタイヤをリーズナブルな価格で販売する「スペシャルブランド」が、三重県四日市市に東海2号店としてオープンした。齊藤氏は「それまで東海エリアは、名古屋インター付近にあるグリーンロード店の一店舗でカバーしていました。三重県からご来店されるお客様が多く、その方々にもっと気軽に立ち寄って欲しいという思いもあって、四日市に出店する運びとなりました」という。   

国道1号線沿いに出店した理由については「ショッピングセンターや飲食店、自動車ディーラーなど商業施設が密集しており、集客が見込めると判断した」からだ。今回はグリーンロード店と大阪箕面店の間を埋める出店で、それまで手薄だった東海圏西部から近畿圏東部を商圏としてカバーできるようになった。   

今のところ客層の中心は、ホイールに対するこだわりが強い男性だが、「ショッピングや食事ついでに立ち寄ってもらえたら」と、新規顧客の開拓も進めており、お値打ち品を打ち出すほか、女性客がひとりでも安心できるよう、店内の雰囲気にも配慮した。内装はホワイトとダークブラウンの配色で、天井は高く、商談テーブルにはデザイン性の高いものを使うなど、高級感を演出。一方、作業スペースはタイヤ・ホイールの交換に必要な機材だけに絞り、余計な設備投資は行われていない。合理化・効率化を図ることにより商品を低価格で提供するためだ。

◆お値打ち感で幅広い客層を引き付ける

同社が展開するタイヤ&ホイール専門店は、品ぞろえや営業形態の違いによって3タイプあり、そのうち輸入車や高級車ユーザーの嗜好に合わせたのが「スペシャルブランド」だ。四日市店もこれに当たり、店内の壁一面には、AMG、Lorinser、OZなど、輸入車ユーザーなら一度は憧れる海外ブランドがずらりと並ぶ。また、BBSやENKEIなどの老舗ブランドから、レアマイスターやマキナイゾッタ、LHCといった新興ブランドも充実しており、約400種類をそろえたという。   

「ホイールの売れ筋サイズは19インチと20インチで、中心価格帯は(タイヤとセットで)輸入車が40万〜50万円。国産車が30万〜40万円といったところです。この傾向は、全国のスペシャルブランド店である程度共通していますが、四日市店は客層が幅広く、ミニバンやコンパクトカーの割合が高め。お値打ち感を打ち出したオープニングセール中ということもありますが、20万円ぐらいのものもよく売れています」。商品展開の厚みがミニバン、コンパクトカー寄りになっている点が、輸入車比率の高いグリーンロード店との違いともいえそうだが、いずれにせよ、高級ブランドのみならず、廉価品も積極的に扱うことで、幅広い客層の取り込みを目指している。

◆専門店ならではの強みで、幅広いニーズに応える

前述したように四日市店がオープンする前までは、グリーンロード店が東海エリアを1店舗でカバーしていた。つまり岐阜県や三重県のユーザーは、県境をまたいで、“わざわざ”グリーンロード店に足を運んでいたわけだ。実際、往復200km以上の道のりを走るユーザーもいたようだが、そこまでして同店で購入したいと思わせる魅力はどこにあるのか?   

「ニーズを的確に捉えた品ぞろえ、情報発信、技術力など、いろいろあると思いますが、当社とメーカーがコラボした限定カラーモデルを数多く用意しているところが、理由のひとつとしてあると思います。四日市店の一番人気はマキナイゾッタのパスクアリミテッド。ミニバン向けのコラボモデルです」   

スタッフの提案力も強みだ。「来店されるお客様の半数ほどが指名買い。残り半数のお客様は、私たちと相談して決められます。デザインや流行はもちろん重要な要素ですが、クルマの用途やマッチングなどを考慮して、お客様の要望に合った商品を提案することに心掛けています」。加えて「他店との相見積もりを取ったお客様から、結果的にフジ・コーポレーションの店が一番安かった」という声も多いという。やはり安さも同店が選ばれる理由のひとつになっているようだ。

ネットから実店舗への誘導、地域の声も大切

齊藤氏によると、指名買いするユーザーは、事前に同社のホームページhttp://www.fujicorporation.com/にある「ホイールフィッティングルーム」を利用している人が大半だ。ホイールフィッティングルームは、オンライン上で車種とホイールの画像を選択し、装着イメージが確認できる一種のバーチャルショールーム。現行モデルのホイールをほぼ網羅しているほか、車種は700以上にも及び、ボディカラーも選べる。と同時に各種タイヤとのセット価格を確認できるので、誰でも気軽に予算を踏まえたホイール選びが楽しめる。

もちろんタイヤだけの交換も行う。取り付けにかかる時間は20分ほど。人気が高まっているエコタイヤに加え、これから冬にかけてはスタッドレスタイヤの販売にも力を入れていく考えだ。齊藤氏は、「四日市は雪国ではありませんが、年に数回は雪が降り、スタッドレスタイヤの需要はあります。当社はネット通販も好評ですが、実店舗では、そうした地域に根ざした取り組みが大切」という。

フジ・コーポレーション スペシャルブランド四日市店
住所 〒510-0884 三重県四日市市泊町4-3
TEL 059-348-6600

《近藤ひでつぐ@DAYS》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース