三菱重工ベトナム工場、ボーイング737向けフラップが100機目

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三菱重工業は、同社が100%出資するベトナムの民間航空機生産会社MHIエアロスペース・ベトナムが、生産累計100機目となるボーイング737向けフラップを出荷すると発表した。

本格生産開始から1年強で累計100機分を達成する。100機目のフラップは11月初旬にボーイングの米国レントン工場に搬入される。

MHIエアロスペースは2009年9月から本格稼動を開始した。現在、仕上がった737向けのフラップは、三菱重工の名古屋航空宇宙システム製作所にいったん搬入して最終検査を行ってきたが、100機目以降は品質の安定が確認されたため、直接ボーイング社に納入する。

フラップは飛行機の揚力を増大させるための装置で、主翼に取り付けることにより、離着陸時に必要な揚力を確保する重要な部品。三菱重工は1996年から737フラップの生産を手掛け、生産累計数は2009年に3000機を突破している。昨年秋に生産をベトナムに移管した。

今回、ベトナム工場で737フラップの生産が軌道に乗ったことから、今後、メタル構造などの既存部位生産を皮切りに海外拠点の能力を拡大、国内拠点と機動的に連携させながら、民間航空機事業を強化する。

《レスポンス編集部》

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