【新聞ウォッチ】苦渋の選択…エッソ、モービル、ゼネラルが日本撤退へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年10月1日付

●エクソン国内GS撤退、系列4000店、営業権順次売却へ(読売・1面)

●トヨタ、三洋からHV用電池(読売・10面)

●日産・ゴーン社長、GMとの提携「排除しない」(読売・10面)

●TBS、横浜球団売却へ、住生活G軸に最終調整(朝日・1面)

●国産ジェット生産開始、低燃費・小型旅客機に活路(朝日・15面)

●オリックス社員「卒煙」に1万円補助,オフィス全国禁煙で(毎日・7面)

●レアアース、米「脱中国依存」急ぐ、日本も分散化推進(産経・1面)

●日産、中古車強化、認定制度に高級ミニバン追加(産経・10面)

●電気自動車欧州で火ぶた、パリ国際ショー開幕(日経・11面)

●トヨタ、受注4割減、9月国内、補助金終了響く(日経・11面)

●トヨタの「軽」参入、スズキ会長が「歓迎」表明(日経・11面)

●韓国・LG化学、仏ルノーに電池供給(日経・11面)

●車部品のアルファ、インドに新工場、総額30億円を投資(日経・13面)

●いすゞ、トラック7万台リコール(日経・46面)

ひとくちコメント

きょうから10月。たばこも大幅値上げされ、簡単にやめられない愛煙家にとっては大きな負担増となり、やがては禁煙するかどうかの選択も迫られるだろう。苦渋の選択といえば、石油業界を震撼させるような大きなニュースが、きょうの読売の1面トップを飾っている。

石油世界最大手の米エクソン・モービルが、国内のガソリンスタンド(GS)を運営する石油の小売り事業から段階的に撤退する方針を固めたという。エクソンは国内で「エッソ」「モービル」「ゼネラル」の3ブランドを展開し、系列GSの数は4000以上を抱える国内2位の石油元売り大手である。

撤退の理由は、少子高齢化によるマイカー保有台数の減少やハイブリッド車や電気自動車などの自動車の低燃費化が進み、ガソリンなどの需要減に歯止めがかからないためとみられる。

きょうの日経によると、トヨタ自動車の国内系列販売店の総受注台数が9月に前年同月比で4割強減少したと、報じている。政府によるエコカー補助金の申請受け付けが9月7日分までで終了したのを受け、高級車や大型車を中心に落ち込んだという。

大幅な反動減はトヨタばかりでなく、ホンダなども同様だ。その意味では縮小する日本市場に見切りをつけるエクソン・モービルの撤退は、見方を変えれば自然の流れに沿った選択とも受け取れる。

《福田俊之》

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