今年で3回目となる東京コンクール・デレガンスが7月22日(木)〜25日(日)、お台場の東京都立潮風公園(東京都品川区)で開催される。ウォーターフロントにずらりと並ぶクラシックカーの数は過去最多の約50台。そのどれもが博物館級の貴重なモデルばかりだ。加えて最新の輸入ハイエンドモデルやコンセプトカーの日本初公開も行われる。
出品されるクラシックカーは1910年から1975年までに作られたもので、時代ごとにカテゴリー分けされている。最も古いのは1930年までの「クラス A」、いわゆる“ヴィンテージ”クラスだ。
1920年代はフランスを中心に超高級車が流行した時代で、コンクール・デレガンスの発祥期でもある。国際レースも盛んになり、メーカーや国の威信をかけた傑作レーシングカーが次々と登場した。
今回の東京にはこのクラスに計7台が出品されるが、やはり注目は当時レースで大活躍し、今でもコレクターの間で絶大な人気を誇る『ブガッティ』だ。1926年の「タイプ 37A」と1930年の「タイプ 35TC」は、いずれもスーパーチャージャーで過給を行う当時最先端の超高性能マシンだが、同時にブガッティらしい芸術的な機能美も堪能できる。
一方、英国製スポーツカーの歴史を語る上で外せない「ベントレー 3リッター」も2台が出品される。1920年代に敵地となるフランスのルマン24時間に乗り込んで優勝したモデルであり、無骨なスタイルがいかにも実戦的だ。
クラスA ヴィンテージ出展車 1910〜1930年
・1909年 ラ・リコルネ (フランス)
・1921年 ベントレー 3リッター ツアラー by Gairn (イギリス)
・1924年 ベントレー 3リッター スピードモデル (イギリス)
・1926年 ブガッティ タイプ 37A (フランス)
・1927年 ロールズ・ロイス ファンタム I ツアラー by バーカー (イギリス)
・1930年 ラリー ABC (フランス)
・1930年 ブガッティ タイプ 35TC (フランス)