ブリヂストンは9日、千葉県市原市に開設したバンダグ・リトレッド 千葉ファクトリーの開所式を開催した。開所式では、代表取締役専務の西海和久氏や、ブリヂストン・タイヤ・セールス・関東の代表取締役社長、谷田部雄太氏、そして市原市長の佐久間隆義氏が挨拶。
佐久間市長は、「市原市は沿岸部には日本を代表するコンビナートがあるが、内陸部にも積極的に産業を誘致したいと考えていた。この千葉ファクトリーは床もきれいに磨かれて光っているが、従業員の皆様の心も光っているのだろう。ファクトリーは地域の誇りであり、全国に展開していただき、ブリヂストンさんの本社工場も市原にぜひお作りいただきたい」とユーモアを交えて語った。
その後、ブリヂストン執行役員兼ブリヂストンBMS代表取締役社長の梶原浩二氏より、千葉ファクトリーの11名の従業員全員に認定証が授与された。
千葉ファクトリーは米国リトレッド業界のリーディングカンパニーで2006年に買収したバンダグ社のリトレッドシステムを導入した首都圏初のファクトリー。敷地面積は8800平方メートル、建築面積は2630平方メートル。生産能力は88本/日・直で、バンダグ方式を採用する工場としては最大の規模を持つ。
ブリヂストンでは省資源、省エネルギー、CO2排出量削減など環境保全に貢献するリトレッドタイヤを活用して、輸送事業者の経費削減、安全マネジメントに貢献する提案型ソリューションビジネス「エコ・バリュー・パック(EBP)」を展開しているが、千葉ファクトリーは首都圏におけるEBP中核サービス拠点として位置づけられている。