日野自動車は12日、タイの製造子会社である日野モータースマニュファクチャリングタイランドで、『HINO500』シリーズ用のJ系エンジンの生産を開始した。
日野タイでは、チョンブリ県バンパコンにある第3工場に約5億円を投資して、エンジン組み立てラインを新設した。エンジン組立て開始に伴う新規雇用数は約60人。2010年度は約3500基を生産する。
現地生産するエンジンは、タイ国内市場向けとタイから輸出する一部車両に搭載する。タイで生産している500シリーズのエンジンは、日本から輸出していた。日本から海外市場に輸出する500シリーズの搭載分とタイ以外での現地組立て用に輸出するモデルは、従来通り日本で生産する。
タイでエンジンを生産することで、トラック車体と同期生産し、生産効率の向上、物流費の低減、納期短縮などを図る。
同社は今後も現地調達率を引き上げて、コスト競争力の強化や為替リスクの低減を通じて収益力の向上を図る。