経済産業省が29日発表した5月の鉱工業生産指数(速報)が3か月ぶりに低下した。自動車輸出が伸び悩んだ。
5月の指数は前月より0.1%低い95.9(2000年=100)だった。業種別では自動車が前月比で2.7%マイナスと3か月ぶりに前月を下回った。北米向け輸出が伸び悩んだほか、エコカー補助金や減税の効果も薄れてきたという。
日本自動車工業会が同日発表した四輪車の生産輸出実績では、生産・輸出とも前年同月に比べると増加したが、輸出が主要な輸出先である北米を中心に低水準にある。
指数は6月、7月に再び上昇する見通しで経産省は「生産は持ち直しの動きで推移している」との基調判断を据え置いた。