BMW 5シリーズ 新型、今年の生産分は早くも完売

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  • 5シリーズ、日本発表(3月25日)

BMWが、欧州や日本では3月末、米国では6月から販売を開始した新型『5シリーズセダン』。その受注が好調なため、早くも今年の生産予定台数分が完売したという。

これは、BMWグループのイアン・ロバートソン販売担当取締役が、スペインでのイベントの際、メディアの取材で明らかにしたもの。同氏は新型5シリーズセダンの全世界での受注台数が、今年の生産予定台数分を上回る「完売状態」にあることを示唆し、「現在、3~4か月の納車待ちが発生している」と語った。

6代目となる新型は、「スポーティ&エレガント」をテーマにデザイン。前後オーバーハングは短く切り詰めダイナミックさを強調し、ルーフラインはクーペのような流麗さを追求。ボディサイドはアスリートのような筋肉質なフォルムとした。フロントマスクは『7シリーズ』と共通イメージで、新世代の BMWを印象づける。

エンジンはガソリン4、ディーゼル3の合計7ユニット。トランスミッションは6速MTが基本で、最上級の「550i」は8速ATが標準だ。550i以外の全車に、8速ATをオプション設定。排出ガス性能は、全エンジンがユーロ5に適合する。

室内はドライバー重視の空間。ニールームは現行比で13mm拡大し、快適性が向上した。4世代目となる「iドライブ」には、短縮ボタンとお気に入りボタンを追加。モニターも大型化されている。後席は40対60の分割可倒式で、トランク容量は520リットル(VDA計測法)を確保。新型の日本での価格は、715万円からだ。

イアン・ロバートソン販売担当取締役は「5シリーズはBMWの主力車種のひとつであり、新型の成功がBMWをさらなる成長に導く」と述べた。

5シリーズはメルセデスベンツ『Eクラス』やアウディ『A6』と、世界の中型高級車市場で激しいシェア争いを展開中。BMWは新型5シリーズによって、世界最量販プレミアムブランドの地位を維持する狙いだ。

《森脇稔》

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