IHIは、同社も開発に参加した最新型ジェットエンジン「GEnx」を搭載したボーイング「787」の飛行試験が、16日に初めて米国シアトルで実施され、成功したと発表した。
GEnxエンジンは、GEを中心にIHIやアビオ、ボルボ・エアロなどが参画して国際共同開発した。推進効率の向上、燃費、騒音を低減したのが特徴だ。IHIは約15%のシェアでこのエンジンの設計・開発・製造に参画、特に低圧タービン部と高圧圧縮機後段部を担当した。GEnxは、推力が5万5000~7万5000ポンドの中・大型エンジンで、ボーイング787に双発、大型機のボーイング「747-8」に4発搭載する。
IHIはボーイング787向けの「GEnx-1B」について、相馬工場(福島県相馬市)と呉2工場(広島県呉市)で担当した部品の製造を、瑞穂工場(東京都西多摩郡)で低圧タービン部の組み立てを行っている。ボーイング787のGEnxエンジンはすでに1300台強を受注している。