日立マクセルは17日、約20億円を投じて富山工場に中小型産業用のラミネート形リチウムイオン電池の生産設備を新設、2011年4月から量産を開始すると発表した。
リチウムイオン電池は今後、ハイブリッド自動車や電気自動車などの車載用途や産業用途などへの応用から市場の拡大が見込まれている。
ラミネート形リチウムイオン電池は、独自開発の耐熱セパレーターとマンガン系正極材料の採用やアルミニウムラミネート外装の採用で、安全で放熱性に優れた構造が特長。電動二輪車や無人搬送車、無停電電源装置といった産業用途、可搬型電源装置やスマートグリッド用途などに向いている。
同社では、ラミネート形リチウムイオン電池の組立実績のある富山工場(旧マクセル北陸精器)に生産設備を導入し、2011年度から量産を開始、今後様々な用途に向けて需要が見込まれるリチウムイオン電池の生産体制を増強する。
高効率生産を追求して年間80MWhの生産能力を持つ計画だ。