アウディ、「車載信号機と通信する車」の研究開発を強化

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トラボリューションプロジェクト
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アウディは2日、「トラボリューション」プロジェクトを強化すると発表した。

トラボリューションは、アウディが2008年7月に発表した次世代ITS(高度道路交通システム)。車両側のコンピューターと道路の信号機との間で通信を行い、交通の流れの円滑化を図ろうという取り組みである。

例えば、信号機が赤から青に変わるまでの時間に関する情報を、車両へ送信。車両側で信号機が青で通過するのに必要な車速(制限速度内)を計算し、ドライバーに知らせる。ドライバーがその速度で走行すれば、ゴー&ストップが減らせ、CO2排出量の削減効果が期待できるというわけだ。

トラボリューションは、ドイツ・インゴルシュタッド市内で実験が行われていたが、アウディは今回、このプロジェクトの拡大を宣言。新たにドイツ・ダニューブ市内でも、実験を開始することになった。

アウディは、『Q7』など15台のテスト車を提供。ダニューブ市内25か所の信号機と通信を行い、よりCO2排出量が少ないモビリティ実現に向けて、研究開発を強化する。

アウディは「ドイツの全信号機と車両で通信ができれば、年間CO2排出量は200万t削減できる」と試算している。

《森脇稔》

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