インディ500の決勝レースを3日後に控えた5月27日、インディアナポリス・モータスピードウェイで新旧ロータスマシンの競演ランが実現した。
ロータスカラーをまとった2010年型インディカー5号車には佐藤琢磨、1965年型のロータス38号車にはKVレーシング・テクノロジーのチームオーナーのジミー・バッサーが搭乗。新旧ロータス2台によるスペシャルセレモニーラップが行われた。
バッサーが乗り込んだ38号車は1965年のインディ500でボビー・ジョーンズがドライブし7位になったマシンの実車。
また会場では佐藤琢磨が決勝レースで着用するスペシャルカラーのヘルメットも披露された。マシンとお揃いのロータスカラーにペイントされロータスのロゴが配されたニューヘルメットには、両サイドに佐藤琢磨の自らが乗り込む5号車と、65年のジム・クラークのウィニングマシン82号車がそれぞれ描かれた。 このヘルメットは30日の決勝レースで佐藤琢磨が着用した後、チャリティーオークションに掛けられる。
ジミー・バッサーのコメント「マシンのサウンドは素晴らしい。自分が現役でレースをやっていた時代にこのマシンが使われていたらレーサーにならなかったかも知れないね。だって車体全体がガソリンタンクみたいなものだろう(笑)? それにしても信じられないほど美しいクルマだ。もう少しスピードを出したかったが、ものすごい価値のあるものだから慎重になってしまったよ」
佐藤琢磨のコメント「ジミーがドライブする美しいオリジナルのロータスのインディカーと、自分が現在レースでも乗っているニューロータスカラーマシン2台で、インディのコースを並走できるなんて、想像もしていなかった。今、自分は感動でいっぱい。素晴らしい気持ちだ。1987年に生まれて初めて鈴鹿でロータスに乗るアイルトン・セナを見たことが、今日自分がレーシングドライバーになったきっかけ。本当に夢のようだ」