【ベントレー ミュルザンヌ 日本発表】こだわりが高級感を生む

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日本では来年第1四半期よりデリバリーが開始される予定の、ベントレー『ミュルザンヌ』。インテリアで最も注目すべき点は“リングオブウッド”と呼ばれる、ウッドのパネルが360度ぐるりとインテリアを取り囲んでいる設定であろう。

ベントレーモーターズのヘッド・オブ・インテリアデザイン、ロビン・ペイジ氏は「インテリアという絵を額縁のように取り囲んでいる雰囲気を表しています」という。またドアに関してもかなり垂直に切り立った形にし、いわばリビングルームのような雰囲気を味わってもらいたいという思いでデザインをしたという。

インテリアの仕上げに関しては、クラフツマンシップ、職人の技に頼るところが非常に大きいという。モックアップモデルが完成した際、実際に職人にデザインスタジオに来てもらった。「その時に、紙を持ってくるようにお願いしたのです。そして、粘土のモックアップにその紙を当てて、曲率が完璧に出て皺などが決して出ないように心掛けて仕上げをしてもらいました」と話す。

こだわりや高級感を醸し出すうえで、もうひとつ特徴的な部位があるという。「フロントのドアを開けると、非常に分厚い質感のある、ウッドのパネルの側面が見えるようにしたこと(インスト側面)。これにより、ドアを開けたときに非常に高級な材料をふんだんに使っているということを印象付けたかったのです」と、細部にまでのこだわりを見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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