ホンダの中国での四輪車生産販売合弁会社である広汽本田有限公司(広汽ホンダ)は25日、年間生産能力を2011年後半までに現在の36万台から48万台へ拡大することを明らかにした。成長が続く中国市場の需要に対応する。
広汽ホンダはミドルクラスセダン『アコード』を中心に、黄埔工場で年間24万台、増城工場で同12万台、計36万台を生産している。今回、増城工場の生産能力を2011年後半までに現在の12万台から24万台に拡大する。
生産能力拡大にともない設備を増強、2006年に自動車生産工場として世界で初めて導入した工場排水のフル循環システムを進化させるなど、環境に配慮した最先端の工場を目指すとしている。投資額は約9.3億元(約125億円)。従業員数は現在の6800名から8000名へ増員する予定。
広汽ホンダの2009年の販売実績は、36.5万台(前年比119%)と10年連続で過去最高を更新。2010年(1-4月)も13.4万台(前年比136%)と好調な販売を続けている。2011年には自主ブランド「理念」の販売を開始する予定で、成長を続ける中国での多様化する需要に対応していく。
2012年後半には東風本田汽車有限公司の第二工場が稼働予定で、これによりホンダの中国での年間生産能力は、現在の65万台から83万台となる。