地下鉄に乗るだけでも金属探知機のゲートをくぐることと荷物はX線検査を求められる北京。西側の民族的な紛争や中国もターゲットとなっているイスラム系過激派のテロを警戒しているからだ。
当然、北京モーターショー会場も入場口付近での警戒は厳重である。ボディチェック&荷物のX線検査があり、入場も退場もバーコード入りのパスを読み込ませて改札口のようなゲートを通過するので、入退場がしっかり管理されている。日本のモーターショーでは考えられないほどの入り口での警戒に加え、会場内で見かける警備員の数も多い。
それは、完成車を並べるメイン会場だけでなく、メイン会場から10kmちかく離れた別会場に用意された部品館会場も同様だ。
しかし部品館会場で、記者は見てはいけない(?)ものを見てしまった。それはとある裏口だ。出るだけでなく外から会場内に人が入れるその裏口は、警備員がいて荷物チェックをする場所こそあるものの、実際にはノーチェック。試しに記者がパスを隠して入場したところ、誰も止めないのだからあまりの適当さにおもわずズッコケてしまいそうになった。
余計なお世話かもしれないが、テロの標的にされる前に改めたほうががいいと思うのだが。