川崎重工業は21日、2010年3月期の業績予想を修正するとともに、特別損失を計上すると発表した。売上高と営業利益、当期純利益が従来予想を下回り、営業損益と当期純損益が赤字になる。
売上高は1兆1734億円と従来予想にくらべ66億円減少する。営業利益は従来予想の50億円の黒字から63億円減少し、13億円の損失になる。当期純利益も従来予想の30億円の黒字から138億円減少し、108億円の損失になる。
営業損益では、米国での汎用機の市場低迷の長期化による販売競争激化の影響を受け収益力が低下した。当期純損益は、事業構造改善費用や固定資産の減損損失、一部連結子会社による繰延税金試算の取り崩しによる特別損失を計上し赤字になる。
同日開催の取締役会で、過剰在庫解消に関わる引当金繰り入れ額や、米国子会社従業員の早期退職に関わる費用を特別損失に計上する。一部連結子会社の固定資産の減損損失を特別損失に計上する。通期の特別損失計上額は196億5100万円になる。