富士通テン、車両周辺の俯瞰映像を映し出すマルチアングルビジョンを開発

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富士通テンは、車両の周囲を様々な視点から立体的な俯瞰映像を表示することで安全運転をサポートする周辺監視製品「マルチアングルビジョン」を富士通研究所と共同開発した。

今回、トヨタ自動車の「マルチアングル全周囲モニター」として商品化し、『プリウス』『アルファード』『ヴェルファイア』の3車種を対象とした同社の販売店オプション製品として5月6日から市販する。

マルチアングルビジョンは、車体の前後左右のミラーに取り付けた4つのカメラで撮影した車両周辺の映像をECUでリアルタイムに高速演算処理し、車両の周囲を立体的に合成した映像と3次元CGで描画した車両の映像を生成する。

同じく俯瞰映像が映し出される日産自動車の「アラウンドビューモニター」は、カメラ映像を平面形状に画像変換して映像を貼り合わせ上空から車両周辺を見下ろし、車両周囲路面を表示するタイプ。今回富士通テンが開発したマルチアングルビジョンは、車両だけでなく、周囲の風景を含めた立体的な俯瞰映像を生成するほか、視点を変えることも可能。

このシステムをカーナビに接続しカーナビのディスプレイ上に俯瞰映像を表示することで、駐車時の車両後退や見通しの悪い交差点での右左折時など、より広い範囲でドライバーの視界を補助し安全運転をサポートする。

今回開発した製品は、富士通研究所の画像処理技術、富士通セミコンダクターの車載画像処理LSI技術、富士通テンのクルマ向けHMI技術、車載化技術を融合し、ドライバーの安心・安全をサポートする周辺監視映像として開発した。

商品は、5月13、14日に東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2010」に展示する。

《レスポンス編集部》

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