オペル アストラ 新型、英国警察のポリスカーに採用

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アストラが英国警察のポリスカーに採用
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オペルの英国部門、ヴォクスホールは8日、新型『アストラ』が英国警察のポリスカーとして採用されたと発表した。

新型アストラは、2009年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。「ファーストクラスコンパクト」をコンセプトに、フォルクスワーゲン『ゴルフ』やプジョー『308』など、激戦の欧州Cセグメントにおいて、最高の商品力を持つ5ドアハッチバックをめざし開発された。

新型はオペルの最新デザインテイストを導入。とくに、エアロダイナミクスは600時間もの風洞実験で徹底的に煮詰められ、スリムでスリークなフォルムが完成した。全長は4420mmと先代比で165mm延長。キャブフォワードの躍動感あるデザインが特徴だ。

インテリアは先代比で71mm伸ばしたホイールベースによって、ゆとりが向上。フロントにはサポート性と安全性を追求したエルゴノミックシートを採用した。エンジンは8種類で、すべてユーロ5の排出ガス規制をクリア。『インシグニア』で好評の「フレックスライド」サスペンションは、このクラスとしては珍しい装備で、電子制御式ダンパーは、「スタンダード」、「スポーツ」、「ツアー」の3モードが選択できる。

この新型アストラを、英国警察がポリスカーとして採用。アストラは1979年の英国発売以来、警察車両として導入されてきた実績があり、現在英国全土の54の警察に配備。英国のポリスカーのおよそ5台に1台は、アストラだという。

新型アストラのポリスカーはヴォクスホールの特装車設計部門、SVOが開発。英国ベッドフォードシャー州ミルブルックのテストコースにおいて、徹底した走行テストを繰り返した。

また、新型アストラはポリスカーへの改造をあらかじめ想定した設計が施されており、無線システム、ビデオカメラ、コンピューターなどが、大きな改造を伴うことなく、車両に装着可能。外観上は、ルーフのフラッシュライトや専用デカールが識別点となる。

ヴォクスホールの特装車開発担当、ディック・エラム専務は、「市販車の開発時点から、警察など緊急車両としての使用も想定しているからこそ、早期の納車が可能になる」と述べている。

ヴォクスホールの最新モデルとしては2009年5月、『インシグニア』のワゴンが、英国警察にポリスカーとして納入済み。新型アストラも順次、英国でのパトロール業務に当たることになる。

《森脇稔》

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