アウディ R15プラス、デビュー戦で余裕の勝利

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デビュー戦で勝利を飾ったR15プラス。出力はR15TDI比で10psダウンながら、エアロダイナミクス効果を高めた。
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  • R15プラス
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アウディが今年のルマン24時間レースの最高峰、LMP1クラスに投入する『R15プラス』。そのR15プラスが11日、南フランスで開催された「キャストゥレ8時間耐久」において、デビュー戦勝利を飾った。

R15プラスは2009年に登場した『R15TDI』の改良モデル。ルマンLMP1クラスのディーゼル搭載車に導入された新レギュレーションに対応し、エアリストリクターの小径化と、過給器のブースト圧低減を図った。これにより最大出力は590psと、09年マシン比で10ps以上ダウンしている。

しかしアウディは、エアロダイナミクス性能の向上で、パワーダウンに対処。とくにマシンのフロントセクションは一新され、2分割のフロントノーズを新採用。アウディによると、Cd値やダウンフォースを向上させているという。

さらに、冷却系や燃料タンクシステムも改良。09年のルマンの経験から、とくに燃費と信頼性の向上に重点を置いて、2010年マシンは開発された。また、夜間のライト性能も引き上げられている。

R15プラスは11日、南フランスで行われたキャストゥレ8時間耐久で実戦デビュー。ディンド・カペロ選手と、アラン・マクニッシュ選手という2008年のルマン優勝コンビが、R15プラスを交代でドライブした。

R15プラスは1周目、ポールスタートのプジョーをかわすと、3周目にはアストンマーチンを抜き去り、トップに。その後は余裕の独走で、266周でチェッカーフラッグを受けた。2位のアストンマーチンには、5周もの大差をつけての優勝だ。

レースを終えたディンド・カペロ選手は、「改良の成果がとてもよく表れていた」とコメント。アラン・マクニッシュ選手は、「ルマンに向けて、チーム全体がいい経験になったよ」と、6月12 - 13日のルマンでの総合優勝に、早くも照準を合わせている。

《森脇稔》

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